左:ホシチョウバエの成虫(体長 約1.3~2mm)
右:オオチョウバエの成虫(体長 約4~5mm)
1 .チョウバエの特徴・生態・発生箇所
1-1.見た目の特徴・生態
・ホシチョウバエ
ホシチョウバエの成虫の体長は約1.3~2mmとごく小さく、白色がかった灰色をしています。飲食店や食品工場などでとくに発生しがちです。
・オオチョウバエ
オオチョウバエの成虫の体長は約4~5mmとホシチョウバエに比べて大きいです。トイレなど下水付近で発生しがちです。
1-2.発生時期
成虫は4~11月に見られ、5~6月は発生がピークとなります。
1-3.水が停滞する箇所、ヌメリがある箇所で発生
チョウバエは腐敗した水分を栄養素として発生・生息するため、主に浄化槽・下水溝・排水溝・グリストラップ・トイレ・厨房・冷蔵庫のドレン排水などが発生源となります。発生が確認される場合は、すなわち「排水の衛生環境が不良である証」です。
2.チョウバエの有害性と被害
2-1.食材や食品への異物混入・微生物汚染
チョウバエは厨房設備の排水まわりなど、腐敗した水が溜まる箇所で発生します。飲食店や食品工場などで発生すると、食品に混入するリスクが高まります。
また、不潔な環境で発生することから、食品の微生物汚染のリスクも高まります。
2-2.不快感・風評被害・営業停止処分を招くリスク
ハエ類は短期間に大量発生して昼夜を問わず屋内を飛来し、人目につきやすく不快感・不潔感を与えます。こうした状況は風評被害を招き、結果として大きな経済的損失につながる可能性もあります。
発生状況によっては行政による営業停止処分を招く可能性もあります。
3 .チョウバエの効果的な駆除方法と予防対策
3-1.発生源へ集中的に駆除処置を行う
チョウバエは繁殖力が高く、一度営巣すると短期間で瞬く間に大量発生します。そのため、いち早く完全に駆除するには、飛翔しているチョウバエを捕獲するよりも、発生源を正確に特定してその箇所へ集中的に駆除処置を行うことが重要です。
グリストラップや排水ますなど、汚れが堆積している箇所に卵や幼虫を確認できればその箇所が発生源と特定できます。
チョウバエの場合は、処置を施す箇所が正確であれば、殺虫剤や熱湯により卵・幼虫も含めて容易に駆除することができます。
3-2.排水周りの清掃で発生を防止
もし駆除処置をしてもチョウバエの発生が続く場合は、排水周り(グリストラップ、排水ます等)に汚れが堆積していないか点検してみてください。発生を防ぐには、繁殖箇所のこまめな清掃が最も重要です。
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