ノミバエの成虫(体長 約2~4mm)
目次
1.ノミバエの特徴・生態・発生箇所
1-1.見た目の特徴・生態
ノミバエの成虫は約2~4mmと小さく、黒色です。メスの成虫は一度に100個以上の卵を産み、卵は約2週間で成虫となります。 発生要因があれば瞬く間に大量発生しがちです。
1-2.発生時期
屋内では年間を通じて見られるケースもありますが、4~7月、9~11月がピークです。
1-3.浄化槽、汚水槽、マンホール下の排水ピット、排水管、グリストラップで発生
ノミバエは汚物やヘドロが付着、堆積する箇所で発生します。建物の周辺でいうと、マンホール下の排水ピット、浄化槽、汚水槽、排水管、グリストラップなどが主な発生箇所です。
■マンホール下の排水ピット
マンホール下の排水ピットから発生する場合は蓋のすき間から外部へ出て、施設内へ侵入します。
■浄化槽・汚水槽・排水管
浄化槽や汚水槽の清掃時にノミバエの駆除を併せて行っていない場合は、蓋のわずかなすき間を通じて施設内に侵入します。また、排水管内でも発生し、そこから施設内へ侵入します。
2.ノミバエの有害性と被害
2-1.食材や食品、飲料への異物混入
ノミバエは非常に小さく、食材や食品に異物として混入するリスクが高い害虫です。
また、汚物やヘドロが堆積する不潔な箇所で発生するため、食品に接触した場合、微生物汚染のリスクもあります。
2-2.不快感・風評被害・営業停止処分を招くリスク
ハエ類は短期間に大量発生して昼夜を問わず屋内を飛来し、人目につきやすく不快感・不潔感を与えます。こうした状況は風評被害を招き、結果として大きな経済的損失につながる可能性もあります。
発生状況によっては行政による営業停止処分を招く可能性もあります。
3.ノミバエの効果的な駆除方法と予防対策
3-1.浄化槽、汚水槽の清掃時に駆除を併せて行う
ノミバエの発生をなくすためには、浄化槽や汚水槽の清掃時に、併せて薬剤を用いたノミバエの駆除を実施することが重要です。清掃時に駆除を実施できているかどうか、清掃業者さんに確認してみることをお勧めします。成虫と幼虫を薬剤で駆除し、卵を洗浄で流すことでしっかりと駆除することができます。
※浄化槽、汚水槽へ入ることは危険かつ専門性を要しますので、必ず専門サービスへ依頼してください(酸素欠乏症やメタンガスなどによる中毒症を発症し、場合により死亡する危険性があります)
3-2.排水管の殺虫剤処理を行う
浄化槽や汚水槽に繋がる排水管もノミバエの発生源となります。ただ、建物の管理状況によりますが、排水管まで清掃を実施しているケースは少ないかもしれません。その場合は、排水管に殺虫剤を施すことで施設内での発生を食い止めることが必要です。
ノミバエは定期的に発生状況を観測し、わずかでも発生を確認した段階で駆除処理を実施するすという方法をとることが適切な管理方法となります。
3-3.グリストラップの清掃もこまめに
ノミバエはグリストラップに堆積したヘドロも発生源となります。グリストラップはこまめに清掃し、ヘドロが溜まらないようにしましょう。
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