お客さまの被害状況・困っていたこと
倉庫内の米、パン粉、パンなどの商品がネズミに食い荒らされる被害が発生
食品の物流企業様の倉庫で、商品の米、パン粉、パンなどがネズミに食い荒らされる被害が従来より発生していました。
別の防除業者様に駆除を依頼して、倉庫内に粘着トラップを敷いていたそうですが、商品被害が一向に無くならず、お困りということで弊社へ防除のご依頼をいただきました。
生息調査で分かった状況
倉庫内の天井部を行き来してクマネズミが倉庫内全体で活動
現地調査へ伺うと、倉庫内の壁の上部、天井部にクマネズミの足跡が特定されました。
倉庫は搬出入口が常時開放状態であったため、状況から、外部から侵入したクマネズミが天井を通じて倉庫内全体を行き来し、広大な範囲に住み着いて繁殖し、商品を多数食い荒らしていたことが分かりました。
駆除・予防処置と効果
殺鼠剤により、2ヶ月目で商品被害を解消、3ヶ月目で群れごと駆除完了
繁殖したクマネズミの群れを確実に駆除するために、倉庫内の適切な箇所に殺鼠剤(餌状の駆除剤)を設置しました。
すると、殺鼠剤を設置してから次々とネズミの死骸が捕獲され、2ヶ月目には商品の被害がなくなりました。
さらに、3ヶ月目には新しい糞などのクマネズミの生息痕跡もなくなり、それまでに倉庫内で生息していた群れ全体の駆除を完了させることができました。
お客さまには、長い間悩んできた商品被害がようやく解消されたということで大変ご満足いただけました。
新たな群れの侵入を予防を継続
従来、商品被害をもたらしていたクマネズミの発生は収束させることができましたが、倉庫の搬出口が常時解放状態のため、また新たな群れが侵入するリスクはあります。
そのため、以後も引き続きネズミの生息調査を定期的に実施しており、少しでも発生の痕跡が見られた場合は即時駆除処置ができるよう防除施工を継続中です。
殺鼠剤は時間がかかるが効果的
クマネズミは警戒心が非常に高いため、殺鼠剤を食べ始めるまでにやや日数を要します。そのため、完全に駆除できるまでに2~6ヶ月かかることがあります。
だからといって、粘着トラップによる捕獲や超音波機器による追い払いでは、クマネズミは学習能力が高いため、あまり駆除効果が見込めません。
殺鼠剤ならば、建物にすみ着いた群れを群れごと効果的に駆除することが可能です。
「急がば回れ」で、弊社ではやや日数をかけてでも確実に効果を狙うため、殺鼠剤を使用しております。
殺鼠剤による死骸の発生をどう考える?
弊社にご相談いただくお客さまの中には、殺鼠剤を使用する方法について、「ネズミの死骸が発生することが気になる」とご心配される方もいらっしゃいます。
しかし、実際は、死骸の発生は殺鼠剤を使用しなくてもネズミが存在する限りついて回る問題です。
ネズミは一度に6~9頭の子ネズミを産み、一年間にこれを5~6回繰り返すという非常に強い繁殖力で群れを作ります。それぞれの個体の寿命はわずか約1年半~2年です(最長約3年ですが、実際のところ2年以内で寿命を迎えるケースが多いです)。
つまり、ネズミが発生している限り、殺鼠剤を使用しなくても死骸は出続けることになります。効果的な駆除処置をせずに対処が遅れるほど、ネズミは増え、被害は長く続きます。
殺鼠剤は駆除効果が高いため一時的に死骸の発生数が増えますが、この期間を経て群れごと駆除が完了すれば、長く悩まされていたネズミによる被害を解消することができます。
ネズミにお困りであったお客様ほど弊社の防除技術にご満足いただいております。
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