お客さまの被害状況・困っていたこと
商品がネズミに食い荒らされる被害が発生
ペット用品販売企業様の配送センター(物流倉庫)で、商品のペットフードがネズミに食い荒らされる被害が発生し、被害は従来より慢性的に続いていて、他の防除業者さんへ駆除を依頼するもなかなか解消されずにお悩みということで弊社へご依頼をいただきました。
生息調査で分かった状況
搬出入口や外壁の隙間からクマネズミが侵入
発生原因を特定するため現地調査へ伺うと、倉庫は搬出入口が常時開放状態であるほか、外壁に隙間があるなど密閉度が低い箇所があり、ネズミが内部へ侵入しやすい環境となっていました。
ネズミの侵入経路を特定するためにさらに調査を進めると、鉄骨梁の上に足跡を特定し、搬出入口や外壁の隙間からクマネズミが侵入していることにより商品被害が発生していることが分かりました。
駆除・予防処置と効果
商品被害を解消
クマネズミを効率的に駆除するべく、クマネズミの活動の痕跡がある箇所やその他に効果的と考えられる箇所へ殺鼠剤を設置(餌状の駆除剤と粉状の駆除剤を併用)したところ、直後から徐々に商品被害が減り始め、2ヶ月後には新たな商品被害が出ることはなくなりました。
設備修繕のポイントをご提案
その後、建物の密閉度を高めるため、外壁の修繕等の設備改善についてポイントを絞ってお客さまへご提案し、修繕を行っていただき、以後は予防策として、定期的な生息調査を実施させていただいております。その後は新たな商品被害は発生しておらず、良好な衛生環境を保つことができています。
殺鼠剤は時間がかかるが効果的
クマネズミは警戒心が非常に高いため、殺鼠剤を食べ始めるまでにやや日数を要します。そのため、完全に駆除できるまでに2~6ヶ月かかることがあります。
だからといって、粘着トラップによる捕獲や超音波機器による追い払いでは、クマネズミは学習能力が高いため、あまり駆除効果が見込めません。
殺鼠剤ならば、建物にすみ着いた群れを群れごと効果的に駆除することが可能です。
「急がば回れ」で、弊社ではやや日数をかけてでも確実に効果を狙うため、殺鼠剤を使用しております。
殺鼠剤による死骸の発生をどう考える?
弊社にご相談いただくお客さまの中には、殺鼠剤を使用する方法について、「ネズミの死骸が発生することが気になる」とご心配される方もいらっしゃいます。
しかし、実際は、死骸の発生は殺鼠剤を使用しなくてもネズミが存在する限りついて回る問題です。
ネズミは一度に6~9頭の子ネズミを産み、一年間にこれを5~6回繰り返すという非常に強い繁殖力で群れを作ります。それぞれの個体の寿命はわずか約1年半~2年です(最長約3年ですが、実際のところ2年以内で寿命を迎えるケースが多いです)。
つまり、ネズミが発生している限り、殺鼠剤を使用しなくても死骸は出続けることになります。効果的な駆除処置をせずに対処が遅れるほど、ネズミは増え、被害は長く続きます。
殺鼠剤は駆除効果が高いため一時的に死骸の発生数が増えますが、この期間を経て群れごと駆除が完了すれば、長く悩まされていたネズミによる被害を解消することができます。
ネズミにお困りであったお客様ほど弊社の防除技術にご満足いただいていおります。
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