食品工場で発生するネズミや害虫(ゴキブリ・ハエ・コバエ・蚊など)の駆除・防除・対策のポイントと、防除業者の選び方や比較のポイントについてご紹介します。
目次
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ポイント1.ネズミ・害虫の発生原因と種類を特定する
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ポイント2.定期的に防除対策(駆除と予防)を実施する
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ポイント4.外部侵入対策(構造改善)の知識・提案力があるか?
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ポイント5.緊急事態が発生した場合、即日対応可能か?
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ポイント7.実際の作業は下請け業者に任せきりではないか?
1.食品工場のネズミ駆除・害虫駆除のポイント
食品工場で発生するネズミ・害虫駆除のポイントは大きく次の2つです。
食品工場のネズミ駆除・害虫駆除の2つのポイントまとめ
- ポイント1.ネズミ・害虫の発生原因と種類を特定する
- ポイント2.定期的に防除対策(駆除と予防)を実施する
2つのポイントを具体的に解説します。
ポイント1.ネズミ・害虫の発生原因と種類を特定する
食品工場でネズミや害虫が発生する場合、食品工場特有の発生原因があります。
例えば、工場内に発生原因がある場合と外から侵入する場合で、具体的には次のようなケースがあります。
食品工場特有のネズミ・害虫の発生原因の例
- ■工場内に発生原因がある場合(取り扱う製品の特性によるケースが多い)
- ・製パン工場、青果加工品工場、ビール工場、飲料工場などで、発酵物に寄生するショウジョウバエが発生する。
- ・精米工場、製パン工場などで、米や小麦などの穀物に寄生するシバンムシが発生する。
- ■外から侵入する場合
- ・入荷口、出荷口からネズミやハエが侵入する。(★)
- ・入荷物の段ボールにゴキブリやゴキブリの卵が付着して内部に持ち込まれる。
- ・老朽化した排水設備からドブネズミが侵入する。
★工場の立地によってはネズミや害虫が建物内に侵入し易くなります。
例えば、自然が多い郊外地域ではハツカネズミ、都市圏であればドブネズミやクマネズミの侵入が多くなります。河川に近い立地では蚊が侵入しやすくなります。
これらの発生原因は一例ですが、ネズミ・害虫を防ぐには、まずは発生状況、工場の構造の特徴、食材の種類などから発生原因を突き止めることが必要です。そして、発生原因の特定と同時に、発生生物の同定(種類の特定)をします。
ポイント2.定期的に防除対策(駆除と予防)を実施する
食品工場の場合、ネズミ・害虫対策は、発生したらその時だけ駆除して終わりではなく、「普段から発生しないように、定期的な予防対策を継続していく」ことが重要です。なぜなら、ネズミや害虫は繁殖力が非常に高いため、一度発生すると瞬く間に建物全体に繁殖して、“製品を食い荒らす”、“糞が製品に混入する”、“個体そのものが製品に混入する”など、被害が甚大になるリスクがあるためです。
定期的に生息調査を行い、少しでも痕跡が見つかった時点でいち早く駆除処置を行って、被害を未然に防ぎましょう。
2.駆除業者の選び方と比較のポイント
食品工場でのネズミ・害虫駆除を業者に依頼する場合は、次の8つのポイントに注意して業者を選び、比較するとよいです。
良質な駆除業者を選定するための8つのポイントまとめ
- ポイント1.食品衛生法に準拠(行政登録を受け、HACCP対応している)しているか?
- ポイント2.食品・製品に寄生する有害生物の知識と同定・防除技術を備えているか?
- ポイント3.結果の出る防除技術があるか?作業・提案は高品質で丁寧か? -業者の防除技術と作業品質のチェック項目
- ポイント4.外部侵入対策(構造改善)の知識・提案力があるか?
- ポイント5.緊急事態が発生した場合、即日対応可能か?
- ポイント6.施工技術者全員のスツールテスト(検便)を実施しているか?
- ポイント7.実際の作業は下請け業者に任せきりではないか?
- ポイント8.顧客情報の漏洩防止対策を徹底している業者か? -業者の情報漏洩防止対策のチェック項目
8つのポイントを具体的に解説していきます。
ポイント1.食品衛生法に準拠(行政登録を受け、HACCP対応している)しているか?
食品衛生法では食品製造事業者に対して、HACCP(ハサップ)※に基づいた衛生管理が義務付けられています。また、この法令の関連省令では、防虫・防鼠対策について、定期的な調査と対策措置を外部事業者に依頼する際、「建築物ねずみ昆虫等防除業」の登録事業者など専門知識・技術をもつ適切な事業者へ依頼するよう規定されています。
業者を選ぶ際は、「建築物ねずみ昆虫等防除業」の登録事業者であるか、また、HACCPについて正確な知識を備えているかを確認しましょう。
※HACCPの解説はこちら>飲食・食品事業の衛生ルール解説 -HACCPがよくわかる解説-
ポイント2.食品・製品に寄生する有害生物の知識と同定・防除技術を備えているか?
食品工場のネズミ・害虫防除では、飲料、青果加工品、乳製品、めん類、そうざい、パンなど、取り扱う製品によって寄生しやすい害虫の種類が異なるため、幅広い防除知識と防除技術が求められます。
そのため、業者を選ぶ際は、食品工場でのネズミ・害虫防除に精通し、幅広い防除知識と防除技術、多数の実績を持った業者を選ぶことが重要です。
ポイント3.結果の出る防除技術があるか?作業・提案は高品質で丁寧か?
業者を選ぶときは、「本当に駆除できるのか?」が心配なところです。数ある業者の中には防除技術や専門知識、経験が乏しい、または、残念ながら作業自体がずさんな業者もあります。
ネズミ・害虫を確実に駆除できる防除技術を持ち、高品質で丁寧な作業をしてくれる業者を選ぶことが重要です。
業者の防除技術と作業品質を見極めるチェック項目を下にまとめました。現行業者で結果が出ずにお困りの方もぜひチェックしてみてください。
業者の防除技術と作業・提案品質はココをチェック!
- ▼防除技術チェック
- ▢駆除効果が出ているか?
- ▢発生原因を正確に特定できているか?明確に説明してくれるか?
- ▢発生生物がなかなか抑制されない場合、工場の清掃不足だけを原因としていないか?
- ▢発生生物の同定(種類の特定)は正確か?(見当違いではないか?)
- ▢発生生物と発生状況に適した薬剤・資材で防除しているか?(的外れな方法ではないか?)
- ▢薬剤・資材の施工箇所は的確か?(的外れな箇所に施工していないか?)
- ▼作業・提案品質チェック
- ▢施工レポートや説明は、作業内容が明瞭でわかりやすいか?
- ▢決まった作業を行うだけでなく、有害生物の発生を限りなくゼロにするための解決策を提案してくれるか?
- ▢古い殺鼠剤や粘着シートなどが放置されたままになっていないか?
- ▢発生状況の調査や薬剤施工作業が手抜きに感じられないか?
- ▢工場に応じた適切なウェア(毛髪・塵落下防止)で施設に出入りしているか?
- ▢工場のゾーニングを完全に理解しているか?
ポイント4.外部侵入対策(構造改善)の知識・提案力があるか?
ネズミ・害虫が外部から侵入して発生している場合は、いくら薬剤による防除施工を続けていても、原因を解決しなければ発生をなくすことが難しいことがあります。
外部侵入の事例
- ・建物が老朽化し、排水設備が不良でドブネズミが侵入している
- ・空調の陰圧・陽圧管理ができておらず、飛翔昆虫が侵入している
- ・工場が郊外に立地しており、出荷口からハツカネズミが侵入している
- ・入荷物の段ボールをすぐに廃棄処理しておらず、段ボールに付着した害虫が内部に持ち込まれている
上記のような場合には、薬剤処理や捕虫シートの交換など決まった防除施工を定期的に続けるだけでは一向に解決できません。
発生原因をしっかりと特定して、工場側でできる構造改善も積極的に提案してくれる業者を選びましょう。
ポイント5.緊急事態が発生した場合、即日対応可能か?
衛生管理の面で緊急事態が発生した場合に、すぐに対応可能な業者であるかは非常に重要です。例えば、食品工場で多いケースとして次のような例があります。
即日対応が必要な事例
- ・消費者から異物混入クレームがあった
- ・生息調査用の捕虫器に今までとは違う虫が捕獲されている
- ・生息調査用の捕虫器に捕獲された虫の数が、過去にないほど急激に増えた
こうした事態の際には、早急に原因を特定する必要があります。即日対応可能な機動力をもった業者を選ぶようにしましょう。
ポイント6.施工技術者全員のスツールテスト(検便)を実施しているか?
食品工場に勤務する方であれば、定期的なスツールテスト(食中毒菌やノロウイルスの検便)はごく当たり前に実施されているかと思います。
一方で、工場に出入りする業者についてはどうでしょうか。業者を選定する際は、施工技術者全員が月1回以上スツールテストを実施しているかどうかを確認しましょう。
ポイント7.実際の作業は下請け業者に任せきりではないか?
信頼して契約した業者でも、実際の作業は下請け業者に任せきりというケースがあります。下請け業者が担当する場合でも、技術や作業品質がしっかりと管理、保証されているのなら良いですが、もしも丸投げ状態で、駆除効果が出ず、作業もずさんということになれば大変困ります。
- ◎契約した業者の技術者が作業してくれるのか?
- ◎下請け業者が作業する場合なら、技術や作業品質をしっかりと管理、保証してくれるのか?
を確認しましょう。
ポイント8.顧客情報の漏洩防止対策を徹底しているか?
工場でネズミや害虫が発生してしまった場合、風評被害や企業のイメージダウンを避けるためにも、情報漏洩の防止対策は必須です。
業者が情報漏洩防止対策を徹底しているかどうかは必ず確認しましょう。下のチェック項目を参考にしてみてください。
業者の情報漏洩防止対策はココをチェック!
- ▢顧客情報を取り扱うPCやスマートフォンなどの情報端末のセキュリティは万全か?
(例)ウイルス対策、データ遠隔消去システム - ▢顧客情報の記載された資料(図面など)の取り扱い方、保管方法、廃棄方法は安全か?
(例)鍵付きで保管、作業車内に放置しない、不要になったら返却または適切に廃棄 - ▢情報セキュリティに関する従業員教育は行き届いているか?
(例)社外での会話、SNSの使い方、情報端末や資料の紛失防止、情報セキュリティの重要性の理解
3.日本防疫のネズミ・害虫防除の特長
日本防疫は上記でご紹介したチェックポイントをすべてクリアしており、自信をもって高品質なサービスをご提供しております。
日本防疫の特長
- ①食品衛生法準拠・食品工場の実績多数
- 食品衛生法に準拠し、HACCPに基づいた衛生管理に則した有害生物防除サービスをご提供しています。食品工場での防除実績が多く、専門知識と経験が強みです。
- ②お客さま満足度97.4%
- 防除効果、サービス態度、報告内容、緊急時の対応力についてのアンケート調査結果です。
- ③駆除後の防除サービスの継続率95%以上
- 多数のお客様が駆除後も防除サービスを継続的にご依頼くださっています。
- ④全技術者が国家資格保持者
- 厚生労働省必置資格「防除作業監督者」「防除作業従事者」を全技術者が取得し、知識と技術を備えております。
- ⑤即日対応
- 緊急のご依頼時も即日対応でお待たせしません。
- ⑥安全な薬剤施工
- 薬剤は人体に影響のない安全なものを使用します。また、薬剤の正しい取り扱いを熟知した技術者が安全な施工を行います。
- ⑦顧客情報の安全管理
- 情報漏洩防止対策として、システムの整備と従業員教育を徹底しており、お客様の情報を安全に管理しています。
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